アミノ酸やコラーゲンが減少していく年代
頭皮が老化すれば顔も老化
右の図のように35才くらいから急速に女性ホルモンの分泌が低下し、それと同じような曲線で肌のコラーゲンは減少していきます。
つまり若い世代では「シャンプーや洗顔など」により失われるコラーゲンやアミノ酸は、ある程度の補充・再生はされてきましたが、年齢とともに補充が遅くなり、シャンプーや洗顔と共に「やさしかった洗浄成分」も、いままでより髪や皮膚に与えるダメージが大きくなってきています。
シャンプーで髪がかさつきやすくなった。
洗顔した後に「いままでよりグレードの高い保湿が必要」になった。
知っておきたいことは、洗浄料には「かさつく」のを抑える「加脂剤」が配合され、実際はアミノ酸が洗い取られているのに「加脂剤によりかさつきを感じない」だけなのです。
かさつかなくても、髪や肌からはアミノ酸やコラーゲンは洗い取られています。
いちど、シャンプーしただけ、洗顔しただけの髪や肌の状態をチェックして「どれくらい老化しているか」を調べてみて下さい。
シャンプーは「髪がかさつく」など、目に見える部分だけダメージを与えているのではありません。
毛穴の周りや毛穴の奥にまでダメージを与えており、むしろ毛穴の奥の方がダメージは大きい。
毛の生育は毛根の周囲だけでなく「毛穴」も髪の生育に関与しています。その毛穴がシャンプーのダメージを一番先に受けているのです。
①毛穴の周りが角化、毛穴が閉じた状態に
髪の上からすすぎ洗いすることで毛穴の周りにシャンプーが残留しやすく、その影響で毛穴が角化して硬くなり閉じた状態になりやすい。
②毛穴の中が酸欠状態、常在菌の異常繁殖
毛穴の環境が悪化することで、そこに住んでいた常在菌が異常に繁殖し、においが発生します。
ちかごろは「髪や頭皮にニオイがある女性」が増えていますが、洗いすぎによる結果なので、毛穴を角化させないシャンプーに替えたほうがいい。
③毛穴の内壁、内根鞘皮の角化(毛穴の中が荒れ肌状態に)
シャンプーが毛穴の内部へ浸透し、残留して毛穴の内壁を角化(荒れ肌)にしてしまうため、髪は固着力が低下して抜けやすくなります。(抜け毛が多くなる)
抜け毛の数は少ないけど、広汎性脱毛の割合が多いなら、毛穴の中が荒れている証拠なので、シャンプーを替えるか洗い方を変えましょう。
④浸透したシャンプーが毛根にダメージを
毛根は細胞分裂を繰り返して、上に上に押し上げていきます。(1ヶ月に約1cm)
しかし、シャンプーが毛根の細胞分裂に関与しダメージを与えて低下させるため、毛根は細くなり、毛の伸びは低くなります。
⑤毛根を取りまく毛細血管にダメージを
シャンプーが毛穴の中に浸透し残留して、たえず毛根にダメージを与え、それを取りまく毛細血管にも影響を与えます。
髪は「髪の太さの1/10以下」の細い毛細血管から栄養をもらっているため、血管がダメージを受けることで「育毛環境は大きく悪化」してしまいます。
⑥毛穴の環境が悪いと健康な髪は育たない
毛穴の中にシャンプーが残留し、それが毎日のようにシャンプーすることで「いつもシャンプーが残留している」状態になっています。
ごくわずか、微量で与える影響はわずかでも、長い年月かけて薄毛が進行していき、AGAのように急速に薄毛が進行することも多い。
アミノ酸系でやさしい、オーガニック、ハーブでやさしい。
これを「育毛にもいい」と錯覚していませんか。
やさしかったら髪が回復するのですか。答えはNOです。
必要なのは「やさしい成分」ではなく、「どのような処方なのか」です。
専門的に言えば「アミノ酸系だからいいというのは「間違い」です。
アミノ酸系でも品種により刺激は50%以上も違います。
同じアミノ酸の表示成分でもメーカーや精製法などで、性質は大きく違います。
だから「やさしい」とか「アミノ酸系だから」など、メーカーが宣伝している成分的な効果で商品を選ばないようにしましょう。
頭皮(帽状腱膜)の老化
いちど5年前、10年前の顔写真と現在を比較して欲しい。
「目尻が下がっている、頬にたるみ、アゴにたるみ、首に横皺」が見られるなら「頭皮が老化して、顔に垂れ下がってきているのです。
正確には、頭皮(帽状腱膜)が老化し、顔のほうへ垂れ下がってくるため、顔も老化がはっきり見られるようになります。
顔のケアは「小顔、たるみ、リフトアップ」などていねいにしているのに、それが頭皮が原因とは思わないから、頭皮のケアはしない人が多いのです。
だからエステして小顔にしてもすぐ元に戻ってしまいます。
頭皮を老化させないためには「コラーゲンやアミノ酸を洗い取らないシャンプー」を使い、頭皮の気・血・水のバランスをよくして、育毛環境をたもつような洗い方を続けてほしい。