下記のような迷惑メールが届くことがあります。
「インディアンにハゲはいない。そのシャンプーはいかがですか」
「何百人、何千人もの薄毛を治したシャンプー」
「発毛率93.8%の画期的な育毛剤」
薄毛・細毛で真剣に悩み、ワラにもすがる気持ちの人たちは、こうした商品を試す気持ちはよく分かります。
しかし、よく考えれば次のような疑問がわくかと思います。
「誰がインディアンの統計を取ったのか」
「それを使っていたからほんとにハゲないのか」
学術的には生活環境でハゲないということがわかっています。
水や燃料のない某国の人たちは、洗髪しないので髪がドロドロになるくらい汚れています。
しかしテレビを見てみるとハゲは少ないですね。
つまり薄毛・細毛は、下記のような現代人の症状なのです。
毎日シャンプーで洗う、いろいろなヘア商品を使う、過剰な栄養を摂取、ストレス
私はのべ何万人の薄毛・細毛を見てきました。確かにシャンプーだけで良くなる人もいます。
しかしその確率は極少ないのです。だから「薄毛・細毛はシャンプーだけでは治らない」と説明しているのです。
「シャンプーだけでは治しにくくても、シャンプーで悪化進行させている」ことは事実です。
だからシャンプー選びとシャンプーの使い方が大切なのです。
「○○が配合されています。」
皆がよく知っている成分をあげて、これが入っている育毛剤などと宣伝し錯覚させている業者がいます。
「成分の効果」と「商品の効果」は同じではありません。
成分の効果が現れる割合があり、その量だけを配合しないと「確実に効かない」ということになります。
しかし化粧品(医薬部外品も化粧品と同じ扱い)の場合は配合量までは記載されていません。
アロエが0.1%入っていても5%配合されていても「アロエ配合」の商品として宣伝されています。
これはアロエ配合すなわちアロエの効果がある商品とはいえません。
この錯覚には気をつけましょう。
私たちのところにはたくさんの人が全国から薄毛・細毛の相談と施術に来られます。
その中には育毛サロンや病院で薄毛が改善されなかったという人もたくさんいらっしゃいます。
もちろんどこでも100%薄毛を治せるところなどはありません。相談者にも薄毛の改善の困難さを説明しています。
しかし「これは?」と疑問に思う医師や育毛サロンも多いのは事実です。
とくに怖いのは「薬の乱発」で、副作用で中止したり、副作用で体の状態が悪くなった人もたくさんいらっしゃいます。
そこであえて発表します。
医師や薬剤師しか販売できない医薬品を薄毛・細毛に乱用しているのは危険です。
医師という信用される立場を利用して体の変調を訴える人を多く出しているのは危険なことです。
そして相談者の口から出る病院名は限られています。育毛カウンセラーの研修会でも「気をつけるよう」にいわれている病院です。
利用者も「薬の副作用は多い」ことを知っておいて下さい。
副作用がすぐ出たなら中止すればいいのですが、何年も後になって異常が現れることもあるので注意が必要です。